1公共施設の空きスペースの活用について
青少年会館の閉館や中央公民館の一時休館により、子どもたちが安心して学習できる環境が減少している現状があります。とりわけ、自宅で十分な学習スペースを確保できない子どもたちにとって、家庭以外の安心できる学びの場として、公共施設が果たす役割はますます重要になっています。
部屋が確保されず、家庭での学習環境を整えるのが難しい子どもたちに対して、公共施設が学びのセーフティネットとして機能するべきではないでしょうか。その観点から、以下の点について伺います。
(1)(仮)子どもたちの学習応援事業
1.公民館の会議室の使用状況について
【質問】
公民館における会議室の使用率はどの程度でしょうか。特に予約が入っていない空き状況がどれほどあるのか、施設ごとの使用状況が把握されていれば、実態をお示しください。
2.空きスペースを学習用として開放できないか
【質問】
青少年会館の閉館や中央公民館の一時休館により、放課後や休日に学習できる場所の確保が課題となっています。特に、自宅に十分な学習スペースを持たない子どもたちにとって、公共施設の果たす役割は非常に大きいと考えます。
現在、市では「(仮)子どもたちの学習応援事業」として、花水・八幡・なでしこ・南原公民館を活用した取り組みを試行していると伺っています。この事業は非常に意義のある取り組みであると認識しておりますが、
- 各施設の利用率や参加人数
- 開催頻度および対象となる学生層
- 4館で実施した理由や今後の展開予定
について、現状の成果と課題を含め、市の見解を伺います。
また、実施した4館以外にも、比較的空き時間の多い公民館や市民活動センターのスペースを活用し、学習支援と居場所の提供を両立するような形で、事業を全市的に拡大していく考えはありますか。市のご見解をお聞かせください。
(2)その他の公共施設の空きスペース活用
3.市議会議場や市役所食堂の活用について
【質問】
市議会議場は日常的に使用頻度が低く、特定の時間帯には空いているはずです。議会と市民との距離を縮める意味でも、議会のない期間や長期休暇中に、議場を子どもたちの学習の場として一時的に開放することはできないでしょうか。
また、市役所食堂は平日11:00~15:30が営業時間とされていますが、それ以外の時間帯は空きスペースとなっています。この場所も静かで落ち着いた環境が確保できる可能性があります。自習室としての開放について、市の考えを伺います。
2 平塚市の産前産後の休暇取得について
少子化が深刻化する中、子育て支援とあわせて、出産・育児期の働く環境整備は自治体として取り組むべき重要課題です。特に男性の育児参画を促進するためには、制度整備と同時に、取得しやすい職場風土の醸成が欠かせません。
今回は、平塚市における産前産後休暇や育児休業の取得状況、および開始から一年が経過した市独自の「産後パパ育休取得応援交付金」について、以下の点を伺います。
- (1)市職員の育休取得率
【質問】
平塚市職員における産前産後休暇および育児休業の取得状況、とりわけ男性職員の育児休業取得率について、ここ数年の推移と実績をお示しください。
(2)産後パパ育休取得応援交付金
【質問】
令和6年度から導入された「産後パパ育休取得応援交付金」は母親父親教室への参加等を条件として制度開始から1年が経過しました。交付件数や申請者数、また母親父親教室の参加者数を伺います。また参加の推移を踏まえ、この制度の効果についてどのように評価されているか、また、制度導入によって男性の育休取得が実際に増加したと考えられるか、ご見解を伺います。
制度周知と申請数の増加への対応について
【質問】
母親父親教室の直近の実施回では申し込みが定員に達しており、市民の高い関心が示されていると感じます。今後も申し込みが多数見込まれる中で、定員の拡充や開催回数の増加など、柔軟な対応を図る考えはあるのか。あわせて、制度の周知の取り組みについて、市の方針をお伺いします。
3 米不足と学校給食への影響について
近年、天候不順や災害等の影響により、全国的に「米不足」が報道されています。家庭用米の価格高騰や流通量の減少が目立つ中、平塚市の学校給食への影響も懸念されます。子どもたちの健康と成長に直結する学校給食において、安定的な米の供給が確保されているのか、市の現状と今後の見通しについて以下の点を伺います。
1.学校給食への影響の有無について
【質問】
全国的な米不足が報じられる中、平塚市の学校給食で主食として提供されている米の供給に支障は出ているのか。保護者負担は増えるのか。現段階での影響の有無と、今後特に今年度下半期以降や来年以降における見通しについて、市の見解をお伺いします。
2.学校給食用の米の調達ルートについて
【質問】
平塚市では学校給食用の米をどのようなルートで調達しているのでしょうか。
- 市内産・県内産の活用状況
- JAや民間業者との流通経路
- 調達先との契約方式(長期契約・年度更新等)可能な範囲で詳細をお示しください。
3.米不足の原因についての認識
【質問】
今回の米不足の要因について、市としてどのように認識されているでしょうか。報道等では「猛暑や長雨による不作」「生産者の高齢化と離農」などが指摘されています。今後の備えとして、気候変動リスクや分析が必要ではないかと考えます。市の見解を伺います。
4 不作や価格高騰に対する補助制度について
農家にとって今回のような不作や価格の不安定化は死活問題です。平塚市は、米作りに対して
どんな施策を展開しているか伺います。また、市として農業者や関係団体とどのように連携し、
地元の生産体制を支えていくのか、今後の方針を伺います。
「米は主食」であり、食育の柱でもあります。学校給食における安定供給の体制維持とともに、一次産業としての農業支援にも目を向けた政策的視点が求められています。現場の声と未来の子どもたちのために、市の柔軟かつ前向きな対応をお願いいたします。
4 湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備管理運営事業におけるテナントについて
湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーンの整備管理運営事業は、本市の新たな交流の場、憩いの場として地元の方をはじめとした市民が、海辺のある暮らしを実感し海岸部の魅力創出や回遊性の向上を目的とし、今年の10月の開所が決まっています。
一方で、テナント選定の在り方や開業時期、情報公開の状況等について、透明性と整合性の観点から以下の点を伺います。
1.テナント内容と整備コンセプトの整合性について
【質問】
認定公募設置等計画や景観との調和、もちろん総合公園のため市民に開かれた空間が大切にされるべきと考えます。当初想定されていた業種としてコンビニ、マルシェ、BBQレストランなど雰囲気と異なるテナントが入居した場合、施設全体のコンセプトが損なわれる懸念もあります。選定にあたって、認定公募設置等計画との整合性はどのように担保されているのか、市の考えを伺います。
2.テナントの決定状況と情報公開について
【質問】
一部では、テナントの賃貸情報や家賃に関する内容が民間サイトに掲載されているとの指摘もあります。現時点で正式に入居が決定しているテナントはあるのか、またその選定はどのようなプロセスで行われているのか確認させてください。
【質問】
また、家賃等の条件が外部に出ていることを市は把握していたのか、その内容が契約上適正であるのか、市の見解を伺います。
3.開業スケジュールの現実性と対応について
【質問】
案内では「2025年10月オープン予定」とされていますが、6月中旬時点でテナントが未定であれば、開業が間に合わない懸念もあります。現在の進捗状況と、予定通り開業できる見通しが立っているのか、具体的に伺います。
4.テナント内容に関する契約・協定書の有無
【質問】
テナントの業種や営業方針が施設の趣旨に合致するよう、契約書や協定書等で内容が明文化されているのか。それがなされていない場合、今後どのように担保していくのか、お答えください。
湘南海岸という市民共有の貴重な資源に関わる空間であるからこそ、民間活力の活用と同時に、市民との合意形成や公共性の確保が不可欠です。平塚市のビジョンと整合する施設運営となるよう質問といたします。
5 湘南ひらつか七夕まつりについて
湘南ひらつか七夕まつりは、平塚市の代表的な観光資源であり、毎年多くの来場者を集める一大イベントです。今年はコロナ禍を経て6年ぶりに路上での露天出店が復活し、全体の規模も以前のように拡大傾向にあります。市内経済の活性化という側面に加え、地域住民への影響や今後の観光戦略との整合性も踏まえ、以下の点を伺います。
- (1)露天商について
【質問】
今年の七夕まつりでは、露天商が100店舗を超える見込みと伺っています。近年と比べて大幅に増加していますが、その背景や理由について伺います。
【質問】
今後さらに出店数を増やす方針なのか、それとも今年が上限に近いのか、運営方針を伺います。
【質問】
昨年は駅周辺の駐車場等にも露店が多数出店していたと認識しています。今年も同様の出店配置が見込まれる場合、全体で何店舗程度になると見込まれているのか。安全・衛生管理はどのように実施されるのか、具体的に伺います。
(2)周辺地域へのゴミ対策
【質問】
6年ぶりの路上露店出店復活により、ゴミの散乱や不法投棄への懸念も出ています。市として、清掃体制やルールづくり、出店者への指導など、どのような対策を講じているのか伺います。
(3)湘南ひらつか織り姫の活動
【質問】
七夕まつりの象徴である「湘南ひらつか織り姫」について、どのように選定して手当はどのようになっているか、SNSでの活動は十分と感じているか、ノルマはあるのか。七夕期間以外のPRについてどう考えているか。併せて、市としてどのようなPR展開や活用を考えているか伺います。藤沢市は海の王子などあるが、平塚市は彦星はなぜやらないのかお伺いします。
(4)外国人に対する七夕施策
【質問】
昨年の七夕まつりでは外国人観光客の来訪も目立ちました。市として、外国人来訪者の数や傾向を把握しているか。また、インバウンド需要を見据えた情報発信、案内体制、言語対応の強化について、検討状況をお伺いします。
湘南ひらつか七夕まつりは、市民と観光客をつなぐ“顔”であり、地域経済と文化を支える重要な基盤です。拡大とともに生じる課題に適切に対応しつつ、将来的には外国人からも喜ばれる日本の観光イベントとしての発展も視野に入れた、戦略的な運営を期待します。以上、質問といたします。