2025年9月定例会 討論原稿(反対討論)特定公園施設等譲渡変更契約の締結(ひらつかシーテラス)

2025年9月30日

討論原稿 第63号 特定公園施設等譲渡変更契約の締結について 私は本議案に反対いたします。

理由は大きく5点あります。 1. 増額の内訳が不明確 本議案は、約5千万円もの整備費を増額するものですが、「何をいくら値上げするのか」という基本的な説明がありません。提供資料からも、どの項目がいくら増額されたのか明確にわかりませんでした。 例えば「敷地造成・植栽」で約2,500万円増額されていますが、そのうち敷地造成がいくら、植栽分がいくらなのかを行政報告会で質問しても「資料を持ち合わせていない」と回答され、後日担当課に確認してもなお明確な答弁は得られませんでした。このような状況では、議会として適切に審議することはできません。

2. 契約内容の不透明さ 今回の契約変更は、昨年4月に市長と積水ハウス株式会社との間で取り交わした「仮特定公園施設等譲渡契約書」を、約5,000万円増額するものです。しかし、その契約書の具体的な内容は議会に示されておらず、何を契約しているのかがわからないまま承認を求められています。これは議会軽視であり、住民への説明責任も果たされていません。

3. インフレスライドの根拠が不明確 説明では「インフレスライドによる増額が約800万円」とされています。しかしその根拠が示されておらず、他の整備項目にも賃金や物価水準の変動による工事費の増額分が含まれているのではないかとの疑念が拭えません。物価水準の変動とありますが、どの工事に対する増額がインフレスライドによるものなのか、わかりかねます。

4. エントランス棟(津波避難施設)が総整備費に組み込まれている エントランス棟には津波避難の役割もありますが、同時に売店となるコンビニが入っており、事業者が利益を得る部分も含まれています。またこの売店部分は 国の「社会資本整備総合交付金」の対象外だということも本議会で明らかになりました。本来なら事業者が自分で投資すべき「お店の部分」まで、市がお金を出して整備することは、市民の税金の使い方として行き過ぎており見直すべきです。

5. 議会審議の形骸化 私たちは、市民の税金の使い道をチェックする責務があります。しかし、今回のように増額の内訳や根拠が示されず、質問しても「資料がない」「答えられない」とされるのでは、議会の審議は形だけのものとなってしまいます。このような不十分な情報のまま承認することは到底できません。 以上の理由から、本議案に反対いたします。

元島しん

(賛成多数で可決となりました)

ひらつかシーテラス 5億円の市債(借金)をして作ることになった 5億円の説明は7ヶ月もの間、議会に説明はなかった