討論原稿 決算特別委員会 2025年9月定例会最終日


討論原稿

2025 年 10 月 3 日決算討論内容

認第1号令和 6 年度平塚市一般会計・特別会計決算の認定に反対の討論をします。

この議案は、令和 6 年度の一般会計のほか、5つの特別会計(競輪事業・国民健康保険事業・水産物

地方卸売市場(しじょう)事業・介護保険事業・後期高齢者医療事業)を含む、全体で 2042 億 8 千

万円の歳出総額に対する認定です。

反対理由は3点です。

1点目が一般会計の湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備・管理運営事業についての箇所です。

予算では 11 万 3,000 円が組まれていました。

これは公募対象公園施設設置等予定者選定委員 5 人分の報酬です。

しかし決算をみると国道 134 号道路占用に係る負担金として 6,000 円が使われているだけです。

せっかく予算で有識者からアドバイスをもらえる環境を作っていたのだから、そのお金を適正に使っ

て委員会を開催し、有識者の知見を仰ぐべきだったと考えます。

決算書説明欄には、「昨年度 7 月から工事を開始しました」とあります。

単に工事を進めるのではなく、有識者に助言や指導を求め、国からの社会資本整備総合交付金の交付

対象施設になっているかどうか、きちんと再検証するべきだったのではないでしょうか。

そういうことをせずに、交付金がつかない整備内容になっていることが年度途中わかっていたにもか

かわらず、どんどん工事だけすすめてきた結果、市の負担割合が約 50%から約 85%にまで跳ね上がる

ことになりました。

2点目が国民健康保険事業についてです。

昨年度予算審議時点で平塚市の国民健康保険税の金額は、政令市を除く県内 16 市のうちに7番目に

高い状態でしたがそれをさらに引き上げた予算でした。

どのくらい高いかというと、夫婦の年収をあわせて約 400 万円の子育て中の家庭が、1か月に3万円

以上も保険料を払っています。あまりに高すぎるので払えないといった声が寄せられています。

この物価高のなか国保加入者の生活実態を考慮しないで保険税を引き上げたことは問題が大きいと考

えます。

3点目は介護保険事業です。

令和 6 年度介護保険料も引き上げました。

基準保険料で年間保険料は 7 万 32 円です。これは前回改訂時 6 万 6156 円から 5.9%引き上げたもの

です。また介護保険料の最高額は年間保険料 19 万 6090 円ですが、これはその前の保険料 16 万 5390

円から約 11.9%も引上げたものです。年間保険料 19 万 6090 円は、創設時 2000 年の保険料最高額 5

万 1300 円の約 3.8 倍にもなります。

以上3点を理由として申し上げましたが、民間事業者への委託料や工事費については物価高を受けて

財源措置しているにもかかわらず、市民の生活が昨今の物価高騰によってどのくらい大きな打撃を受

けているか、それに対する実態把握と対策はまったく不十分だと思います。

以上を持ちまして、認第1号令和 6 年度平塚市一般会計・特別会計決算の認定に反対の討論とします。