平塚の数字を調べてみた① 出生数は?茅ヶ崎市・厚木市と人口増減を比較

「平塚では、1か月に何人の子どもが生まれているんだろう?」

人口の話では、総人口の多さに目が向きがちです。ただ、街のこれからを考えるうえでは、出生数や死亡数、転入・転出による人口の動きを分けて見ることも大切です。

今回は、2025年の年間データと2026年8月の人口動態を使い、平塚市・茅ヶ崎市・厚木市を比較しました。

先に結論
2025年に生まれた子どもは、平塚市1,289人、茅ヶ崎市1,430人、厚木市1,135人でした。3市とも出生数より死亡数が多く、人口全体は減少しました。一方、3市とも転入などによる社会増があり、減少の一部を補っています。2026年8月の一か月だけを見ても、同じ傾向が続いています。

2025年の1年間では、平塚市で1,289人が生まれた

一か月の数字だけでは見えにくい傾向を確かめるため、2025年の1年間も集計しました。

市出生死亡自然増減社会増減人口増減
平塚市1,289人3,283人−1,994人+1,411人−583人
茅ヶ崎市1,430人2,768人−1,338人+1,192人−146人
厚木市1,135人2,634人−1,499人+480人−1,019人

出生数が最も多かったのは茅ヶ崎市の1,430人です。平塚市は1,289人、厚木市は1,135人でした。

人口規模をそろえて計算すると、2025年1月1日の人口1万人当たりの出生数は、茅ヶ崎市58.3人、厚木市50.8人、平塚市49.9人です。これは各市の公表値から計算した比較用の数字で、国や県が公表する正式な出生率とは異なります。

3市とも、1年間の出生数より死亡数の方が多くなりました。その一方で、転入などによる社会増は3市すべてでプラスです。

平塚市は社会増が1,411人あり、自然減1,994人の約71%を補いました。それでも全体では583人の減少です。

茅ヶ崎市は自然減1,338人に対して社会増が1,192人あり、全体の減少は146人に抑えられました。厚木市は自然減1,499人、社会増480人で、全体では1,019人減っています。

年間で見えてくること
2025年は3市とも人口が減りました。出生数だけでなく、死亡数と転入・転出を一緒に見ると、茅ヶ崎市は自然減を社会増で約89%補い、3市の中で人口減少が最も小さくなっています。

2026年8月に生まれた子どもは、平塚市110人

まずは出生数を見てみます。

市出生数9月1日人口人口1万人当たり
平塚市110人257,325人4.27人
茅ヶ崎市118人244,729人4.82人
厚木市85人222,128人3.83人

出生数が最も多かったのは茅ヶ崎市の118人で、平塚市は8人少ない110人でした。

人口規模が違うため、人口1万人当たりでも計算しました。茅ヶ崎市が4.82人、平塚市が4.27人、厚木市が3.83人です。

ただし、これは1か月だけの数字です。月によって変動するため、この結果だけで長期的な傾向を判断することはできません。

3市とも、出生数より死亡数が多かった

出生数から死亡数を引いた人口の動きを「自然増減」と呼びます。

市出生死亡自然増減
平塚市110人257人−147人
茅ヶ崎市118人209人−91人
厚木市85人197人−112人

3市とも、死亡数が出生数を上回りました。

平塚市は出生110人に対して死亡257人で、自然増減は147人の減少です。茅ヶ崎市は91人減、厚木市は112人減でした。

出生数だけを見ると平塚市と茅ヶ崎市の差は8人ですが、死亡数まで含めると自然減の幅には56人の差があります。人口の変化を見るときは、出生と死亡を一緒に確認する必要があります。

平塚市は、転入などの増加が自然減の約半分を補った

人口の増減には、もう一つ大きな要素があります。転入や転出などによる動きで、これを「社会増減」と呼びます。

市自然増減社会増減人口増減
平塚市−147人+75人−72人
茅ヶ崎市−91人+32人−59人
厚木市−112人−42人−154人

平塚市は、出生と死亡によって147人減りました。一方、転入などによる社会増が75人あり、全体の人口減少は72人に抑えられています。

計算すると、社会増が自然減の約51%を補ったことになります。

茅ヶ崎市も社会増が32人あり、人口全体では59人の減少でした。厚木市は自然減に加えて社会減もあり、全体では154人減っています。

人口増減の見方
出生 − 死亡 = 自然増減
転入など − 転出など = 社会増減
自然増減 + 社会増減 = 人口全体の増減

出生数だけでは、人口が増えるかどうかは決まらない

今回の3市では、出生数が最も多かった茅ヶ崎市も、人口全体では59人減っています。

人口が増えるかどうかは、出生数だけでは決まりません。死亡数や、進学・就職・結婚・住宅取得などに伴う転入と転出も影響します。

平塚市では8月、社会増が自然減を完全には埋められませんでしたが、人口減少の幅を半分ほどに抑えました。「子どもが生まれやすく、育てやすい環境」と「住みたい、住み続けたいと思える街」の両方が必要だと、数字からも感じます。

出生数の減少は、子育て支援だけの話ではない

出生数を考えるとき、保育園や医療費助成などの子育て支援はもちろん重要です。

ただ、若い世代が安心して家庭を築くには、住まい、仕事、交通、産科医療、保育、教育など、暮らし全体の環境が関わります。

自治体だけで解決できない課題もあります。それでも、市として何ができるのかを数字に基づいて考え、支援が必要なところへ届いているかを確認していくことは大切です。

僕も議会で子育てや教育に関する課題を取り上げてきました。今回のような人口動態も継続して確認し、施策を考える材料にしていきます。

年間と一か月の両方を見て、変化を追っていきます

今回は、2025年の1年間と2026年8月の動きを比べました。

年間で見ると大きな傾向が分かり、一か月ごとの数字を見ると最近の変化に気づけます。今後は出生数の年次推移や、子育て世代の転入・転出、年齢構成なども確認していきたいと思います。

「平塚の数字を調べてみた」シリーズでは、公開されている統計を、暮らしとのつながりが分かる形で紹介していきます。

今回使った資料と注意点

2025年の年間値は、平塚市の年間表、茅ヶ崎市の各月表、厚木市の年間統計を使用しました。人口増減は自然増減と社会増減の合計です。人口1万人当たりの年間出生数は、各市の2025年1月1日人口を使って計算しました。2026年8月の比較は、各市が公表した同月中の人口動態と、2026年9月1日現在の人口を使用しています。平塚市の推計人口は2020年国勢調査確報を基準とし、茅ヶ崎市と厚木市は2025年国勢調査速報を基準としているため、厳密に同じ条件ではありません。人口1万人当たりの出生数は、各市公表値をもとに計算し、小数第3位を四捨五入しています。