「市議会議員の給与って、いくらなの?」と聞かれることがあります。僕自身が受け取るお金なので、数字と根拠をきちんと示したいと思い、平塚市と神奈川県の公表資料を確認しました。
議員の場合、正確には「給与」ではなく議員報酬です。この記事では、まず一般の議員の月額報酬を比べます。議長・副議長の額や期末手当は、月額のランキングには含めません。
平塚市議の報酬は月額51万4,000円
平塚市が公表している2025年4月1日時点の月額は、一般の議員が51万4,000円、副議長が55万3,000円、議長が63万円です。ここでいう金額は税金や社会保険料を差し引く前の額で、手取りではありません。
また、月額報酬とは別に期末手当があります。政務活動費は調査・広報など議員活動のための経費であり、個人の報酬とは別のものです。「月額×12」をそのまま年収や手取りとして受け取らないよう、分けて見ていただければと思います。
月額報酬はどう変わってきた?
1970年まで遡って調べましたが、当時の平塚市議の月額は確認できませんでした。下の図は1970年を起点とした年表に、出典で確認できた年だけを載せています。空白の期間を推測でつないではいません。
単位:万円/横棒は0万円起点。確認できた時点のみ表示
出典:平塚市「広報ひらつか」1983年1月15日号、平塚市特別職報酬等審議会資料。1983年は同号の掲載額、1993年以降は資料掲載の条例上の月額。時点・集計方法が異なる資料を並べた参考年表です。
確認できた資料では、1983年1月の広報に一般議員の報酬は月33万4,000円と記載されています。1995年の51万6,000円から2002年に50万7,000円、2004年に50万2,000円へ下がり、2025年4月に51万4,000円へ改定されました。
直前の50万2,000円と比べると、2025年の改定は月1万2,000円増(約2.39%)です。単純に12か月で計算すると年14万4,000円の増額になります。ただし、これは月額報酬部分だけの計算で、期末手当の変化を含む「年収の増額」ではありません。
全国の市議会議員の平均は?
全国市議会議長会の調査から、一般の市議会議員の平均報酬月額もグラフにしました。こちらは確認できた2013〜2025年のうち、主な年を抜粋しています。1970年まで連続した全国平均ではありません。
全国の市・特別区の調査/単位:万円/横棒は0万円起点
出典:全国市議会議長会「全国市議会旬報」第2306号、令和7年「市議会議員報酬に関する調査結果」。各年12月31日時点。2025年の調査対象は815市(東京23特別区を含む)です。
2025年末の全国平均は42万9,000円で、平塚市の2025年4月時点の51万4,000円より8万5,000円低い額です。ただし、これは全国の自治体を同じ重みで平均した値で、人口規模や調査時点も違います。これだけで報酬の高低を判断できるものではありません。
県内では何番目?
神奈川県がまとめた2025年4月1日時点の県内33市町村の議員報酬を、一般の議員の月額で比べると、平塚市は6位です。19市の中でも6位になります。議長の報酬や期末手当を含む順位ではありません。
2025年4月1日時点/上位10市/横棒は0万円起点
出典:神奈川県「市町村人事給与ダイジェスト」第10表。県内33市町村のうち上位10自治体を掲載。
平塚市より上位は、横浜市、川崎市、相模原市、横須賀市、藤沢市の5市です。近隣では茅ヶ崎市が46万7,000円、小田原市が47万5,000円でした。自治体の人口や議員定数、期末手当の算定方法はそれぞれ違うため、この順位だけで仕事の多さや報酬の妥当性を決めることはできません。
数字を公開した上で、仕事でも判断してもらいたい
報酬がいくらかを知ることは大事です。同時に、その報酬を受け取って議会で何を質問し、どんな課題に向き合っているのかも見ていただきたいと思っています。
僕はこれからも、議会での発言や活動の中身を公開していきます。報酬について疑問やご意見があれば、遠慮なく聞いてください。
確認に使った公的資料
- 平塚市「特別職の報酬等の状況」(2025年4月1日時点)
- 平塚市「特別職及び議員の改定率の推移」
- 平塚市特別職報酬等審議会資料(月額改定案)
- 神奈川県「市町村人事給与ダイジェスト」第10表(調査日・集計の説明)
- 平塚市「政務活動費について」
- 平塚市「広報ひらつか」1983年1月15日号
- 全国市議会議長会「全国市議会旬報」第2306号(2013〜2024年)
- 全国市議会議長会「市議会議員報酬に関する調査結果」(2025年)
※比較・順位は2025年4月1日時点の公表値です。将来の改定を反映したリアルタイムの順位ではありません。
